ぜん ね ず 小説。 さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

ぜん ね ず 小説

秋から冬にかけての、居酒屋「ぜんや」、クライマックス。 分からないことが多くてもやもやしていたこれまでとは違い、だんだんと悪の霧も形を作って、はっきりと見えてくる。 悲しみを乗り越えて、人を許すとも許さぬともつかぬ、お妙の選んだ道は絶妙な仕置きとも言える。 素敵な女性。 お妙も、只次郎も、重蔵も、新しい道に一歩を踏み出せそうだ。 お栄ちゃんが相変わらず気になるので、続きも楽しみにしています。 ルリオも。 そして、やっぱり柳井殿はカッコいいなあ、と思うのでした。 『口切り』 神無月。 菱屋のご隠居の茶会 『歩く魚』 霜月。 林家の子供たちの七五三。 自分の足で歩きはじめること。 『鬼打ち豆』 師走。 重蔵、衝撃の告白。 『表と裏』 正月。 武家の体制ももう限界ではないか。 頼りなく見えて、意外にしたたかな只次郎。 聞けば、重蔵も気の毒な人生を歩んできた。 『初午(はつうま)』 睦月。 知らないうちに大きな波にのみ込まれていた。 誤解の元はボトルキープ? 春の兆しにルリオの美声。 平和な春が来ますように。 図書館で借りたもの。 居酒屋「ぜんや」の女将・お妙は、菱屋のご隠居の炉開きで、懐石料理を頼まれる。 幼い頃に茶の湯を習っていたお妙は、苦い思い出を蘇らせるが…。 丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く人情小説第6巻。 『どれもこれも、誰かのために特別に作った料理ではない。 ただ季節の巡りと人体の理に従って、献立を決めてきただけだった』 季節のものを食べるのが大事なんだなぁと改めて思った。 今なら、根菜たっぷりのけんちん汁であったまりたい! そして!とうとうお妙さんの夫・善吉の死の真相が明らかに! 殺したのは材木問屋の近江屋、それを川に流したのは「ぜんや」の用心棒・重蔵だった。 近江屋に全てを吐かせる作戦はお見事。 気になるのはルリオの後継者問題だな。 シリーズの縦軸であったお妙さんの良人殺しの真相が解明されました。 真相解明後もスッキリはせずカタルシスを得られないのは人生よくあることだからかまわないのだけど、この場合は引っ張ったわりには微妙な幕引きだったかも。 お妙さんの良人はお勝さんの弟でもあるわけで、身内を亡くしているお勝さんへの気遣いが相変わらず作中少ないのでお勝さんが気丈なだけにもやっともしました。 ここの登場人物達のお妙以外への配慮気遣いのなさは不快の域です。 料理の描写が美味しそうなので続きがあればとりあえず読む予定ですが、今後シリーズが続くとしたらお妙さんと只次郎の今後の関係は?という展開になるのでしょうか。 恋話メインにされると個人的には読み続けるのがキツイので只次郎の身の振り方を含めて1、2巻で決着つけてほしい。 個人的には気懸かりなのは只次郎の姪お栄の行く末くらいかなあ。 聡いお嬢さんなので今の環境に置かれるのが可哀想すぎる。 できることなら彼女の才を活かせる生き方でしあわせになってほしいところです。

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アニメ×小説×ぜんハリ ZEN THE HOLLYWOOD

ぜん ね ず 小説

冬から春へ。 物語のなかの季節の移ろいにあわせて、お料理も変わる。 春牛蒡の南蛮漬けに、ふきと厚揚げの煮びたし、菜の花と馬鹿貝のぬた……。 豆腐百珍もなかなか試す機会がないが、本を読んだ春先にぴったりの献立ばかりは、作ってみたいとメモを取った。 さくさくかるめいらのように、美味しいものを食べていれば、仲直りもできるし、明日もまたがんばれる。 この巻の注目は、なんといっても、ライバル登場である。 なんのライバルであるかはここでは書かないことにするが、只次郎にとってのライバルだ。 只次郎が少しずつ大人びてくるのを感じる。 それを感じて、お妙もこのままではいられないことを感じている。 なかなかもどかしい。 出番は少ないが、ルリオにも季節は廻っているようで、次の巻はまた波乱があるのではないかと思いながら閉じた。

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「居酒屋ぜんや」シリーズ、第七弾。 暗い影を落としていた善助の死の謎が解け、再び料理の描写が美味しく感じられるようになった。 犬も食わない夫婦の諍いにもつい、仲裁に入ってしまうお妙だが、かかわり過ぎない塩梅が良い。 つい、女の味方をしてしまいがちだが、聞いてみれば男の方にも言い分がある。 大人になったなあ~と思う。 何だか新しい展開が期待できそうです。 『春告げ鳥』 只次郎が丹精している鶯のルリオの雛たちが美しい声で歌い始め、後継ぎの一羽を残して欲しがっている人に譲ることになるが…倍率高し。 『授かり物』 升川屋と、妻の志乃は子育てをめぐる良くあるアレ(!)で、夫婦仲が上手く行っていないようだ。 息子の千寿(せんじゅ)がご飯を食べないと悩んだ二人はぜんやを訪れるが、ご相伴にあずかってごちそうを食べられるはずなのに、食い意地の張っているおえんが姿を見せない。 『半夏生』 かつて只次郎に熱を上げ、その後別の男と駆け落ち騒動まで起こしたお騒がせ娘・お浜が再びアタック! 『遠雷』 脳の回路が何でも色恋沙汰に結びつくようになっている女たちに引き気味のお妙。 自分はもう恋などしない…? 『秋の風』 三河屋に縁談を持ちかけられ、分家して店を一軒持たせてやると言われて揺れる只次郎。 お妙を思っていても、恋は相手次第。 お妙、只次郎ふたりの気持ちに気づいている年長者たちはそれぞれアドバイスするが… やっぱり、柳井殿が素敵。

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