艦これ ss 大淀。 大淀(艦これ)とは (オオヨドとは) [単語記事]

艦これ 榛名を連れて無人島生活してみた

艦これ ss 大淀

vip2ch. 31 ID:ZwpSuAcEo ・独自の設定・解釈等が含まれています。 ・キャラが違う人や扱いの悪いと思われるであろうキャラ等がいます。 72 ID:ZwpSuAcEo 提督「えっ? あの ど、どういうこと?」 突然の言葉になにを言われているのか理解が追い付かない。 38 ID:ZwpSuAcEo 不意に車椅子生活となった幼い子。 58 ID:ZwpSuAcEo 大淀「これまで原因が特定できておりませんでしたが4人とも主力部隊 高速修復剤頻度は激しく、推測になりますが要因の可能性はあります」 確かにどれも命に関わるという面では重度ではない が一ミリも笑える類ではなかった なぜ比叡たちのことを報告しなかったと聞くと提督は真面目だから、問題を大きくしたくなかったとか云々 寝言を言うなと怒鳴りつけて問いただす。 どういう調査結果なのか どういう資料が来ているのか 得られた情報は以下の3点 ・高速修復剤を多用する者ほど障害が残るような疾病の発生割合が高い ・現段階で対策も治癒方法もない ・発症が5年10年後になる可能性もあり、個人差が激しい 提督「…とりあえず4人に頭下げてくる」 聞く限りではそれしか思いつかなかった 知らなかったこととはいえ誠意を持って謝罪する以外術はないだろう。 そう思った。 しかし、大淀の回答は自分には考えられないものであった。 大淀「ダメです。 55 ID:ZwpSuAcEo 提督「は? いや、バケツが危険ならもう使うわけ」 大淀「使わずに戦線を維持できると?」 理解できない 大淀「修復剤なしで軍令部から要求される出撃ペースが維持できると?」 そういう問題じゃないだろ? 大淀「出撃も高速修復剤の使用もリスクを内包していることは同じ」 論点のすり替えだ 大淀「これまで命に関わる後遺症は発生していないわけですし」 今後起こらないという保証はどこにある 大淀「今後も使用は継続します ただ調査が済むまで使いすぎるな。 というお話です」 大淀「適正な使用を続けるのが軍のため。 しいては全員のxxx xxx xx」 ああ、こいつの言うことは聞く必要がないんだな 提督「今後一切の高速修復剤使用を禁ずる」 話を遮って宣言した 提督「提督としての権限で命令する。 16 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤使用禁止後一週間経過 提督「新海域攻略完了したか! よしよし」 金剛「WOW! 今日の提督は情熱的ネー」 報告に来た金剛の頭をナデナデしていたら感極まってハグをしてしまった 大淀の視線が冷たい が、そんなものは気にしない 提督「被害は…翔鶴が中破 榛名が小破ね。 二人にバケ……二人を入渠。 17 ID:ZwpSuAcEo 大淀「現在ドッグは満員です」 提督「では順番待ちをさせておけ」 提督「それより金剛。 比叡の調子はどうだ?」 金剛「……仕事を貰えてちょっと笑顔が戻ったヨ」 提督「そうか… この後学校のほうに見学に行ってくるわ」 金剛「oh 比叡も喜ぶネー! 私もご一緒しても?」 提督「編入後出撃と言っただろう。 そのころ金剛は海の上だよ」 金剛「shit!! 10 ID:ZwpSuAcEo 本人には「足が十分に動くようになったら戦線復帰してもらう」と告げてあるが その右足が前のように動くことはもうない。 というのが明石の判断 無論本人には言えないし 懸命にリハビリに励む姿を見ると罪の意識で胸が一杯になりとても見るに堪えない いつか真実が告げられるようになったら土下座して謝りたい。 18 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤使用禁止後一か月経過 矢継ぎ早に届く海域攻略の遅れを詰る連絡 本部より与えられた出撃回数ノルマも消化ギリギリである これまでのように体調万全の高速戦艦・空母・雷巡等を揃えての出撃が困難になったためだ。 さらに悪いことに低練度の艦娘が出撃するため怪我人の数は爆発的に増加し 修理ドッグが常に満員。 鎮守府には怪我をしたままドッグ待ちをする艦娘の姿が多く見受けられるようになった 扶桑「提督… ドッグに入れていただくか高速修復剤の使用は…」 大破状態のまま半月も放置されている扶桑 その要望に無言で首を振る 限られたドッグ。 27 ID:ZwpSuAcEo 提督「今…軍令部に出撃ノルマの軽減を陳情しているから」 提督「出撃回数が減れば新しい怪我人も減るよ」 山城の視線がいつもより5割増で怨みがましい 扶桑の視線も5割増で物悲しそう 提督「ドックの順番になったら呼ぶよう大淀に言っておく」 と、だけ告げて立ち去った それでも高速修復剤の使用再開は認められない 一回だけ損傷艦全部に使い、体制を立て直したい誘惑はある。 16 ID:ZwpSuAcEo 半年に一度 本土で開かれる定例会議に参加した 普段は各地の提督同士、戦果の自慢や昔話で盛り上がるところであるが… 今回は例の副作用の話でもちきりとなった 「うちの鎮守府では主力の1人が傷病除隊になった」 「練度の高い子が大した敵のいないはずの海域で轟沈 体に異常があったのでは…」 「笑顔で戦果報告をされつつ修復剤を求められると辛い」 それぞれが話す内容は悲痛なものだが詳しく聞いてみても高速修復剤を使っていない者は数名 使用禁止命令を出した提督は相当数いた模様だがほとんどが撤回済であった 運用の困難を感じたのか。 28 ID:ZwpSuAcEo 先日、秘書艦を務めていた子が視力を失ったという提督も使用は継続していると語った。 「秘書艦がそんなんになってまだ使うのか」 「艦娘を人間と思っていないんだな」 「この人でなし」 自分を含めた使用禁止派提督がなじると彼は表情こそ変えなかったが無機質な声で呟いた 「仕方ないんだ」 「高速修復剤使用を前提に作戦は組まれている。 現実的兵站を考えると…」 そう言って溜め息をつく彼は弱虫だと思った。 「使うなというなら代案を出せ」 などと軟弱者が寝言を言うがそれ以上議論をする気にもなれなかった 努力に憾みなかりしか 不精に亘るなかりしか 至誠に悖るなかりしか 帝国軍人の魂と気概さえあれば高速修復剤など危険なものを使わなくてもやっていける 提督には部下を正しい方向に導く義務がある。 48 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤の使用を停止して二か月 那珂「ちょっと~ 遠征随伴が全員新しい子ってどういうこと~!?」 執務室のドアがノックもなしに開けられる 立っていたのは怒り心頭の那珂と困惑した顔の神通であった 遠征要員を出撃に回し、レベル1の駆逐艦達を随伴にしたのが気に食わなかったようだ 那珂「いくら地方巡業だって昨日今日入った子ばっかりじゃこなせないよ~」 神通「水雷部隊も遠征しか経験のない子たちが何人も入ると…」 正直どちらも無理があるとは思う。 しかし本日の出撃メンバーの選定を行おうとしたところ…ケガ人しか見当たらなかったのだ 本部より出撃を厳命されている箇所は3か所。 09 ID:ZwpSuAcEo だが遠征部隊専属の睦月型を戦闘部隊に回せば形だけは… 提督「現状で可能な遠征に切り替えてくれ…」 那珂「いいの? 持ってこれる資材は大幅に減っちゃうけど」 提督「とりあえず とりあえず今回だけだ」 提督「いままで那珂の随伴をしていた5隻は今回だけ水雷戦隊に異動を命じる」 提督「那珂は新米たちを率いて遠征任務を継続してくれ」 怪訝な顔をして二人は立ち去った 厳命された箇所に出撃をしないと本部からの補給も止められてしまう。 65 ID:ZwpSuAcEo 一度の損傷でドックを長期占領する大型艦運用を一時停止 軽巡・駆逐の積極活用を開始したのは三週間前 最初は好判断だと思った 「水雷魂を見せる時」と、普段冷や飯食いの本人たちからも好評だった 川内などは夜戦ができると大はしゃぎ 喜びのあまり抱きついて頬に接吻をしてきたほど だが現実は厳しかった 敵空母相手に練度の低い水雷部隊は脆く弱い 敵の懐に飛び込んで行う戦い方はもはや時代遅れ… そう講義で教えられていたことを思い出す 爆撃と艦攻の前に手も足も出ず撤退。 04 ID:ZwpSuAcEo 我が鎮守府が運営する艦娘は約120隻 要求されている出撃ノルマをこなすためには常時2部隊12名は出撃させている必要がある それに対して修理ドックは4つだけ そもそもの大本営の割り当てがおかしいのだ それをごまかすためにあの忌々しい高速修復剤などという薬物を送りつけてくるのだろう 危険を公表しないのも自らの失態を隠すために違いない 今日も新海域への出動命令とあの毒薬が50個も届いた。 海に投げ捨ててやろうかとも思ったが軍の資材。 一応保管しておくこととする。 いつか軍本部責任者に天罰が下ることを祈る。 12 ID:ZwpSuAcEo 提督「命令は絶対だ! 次に同じようなことを黙認したら君たちも処罰する」 これ以上謹慎者を出す余裕はないので叱責にとどめた 川内「提督…バケツ使おうよ。 出撃も減らそ、夜戦もしなくていいから」 提督「おめこぼしをしているのがわからないのか?」 どいつもこいつも腹立たしい こんなにもお前たちのことを思ってお前たちのために耐えてやっているのに 提督「戦略や兵站を考えるのは私であって君たちではない!」 川内「だけど提督…」 提督「ドッグと明石が居る。 それが修理能力の全て」 提督「今後、二度と高速修復剤などというインチキを言うな」 怒鳴りつけてもなお納得できないような川内の手を神通が引き、連れ帰る。 42 ID:ZwpSuAcEo すると噂をすれば影。 入れ違いに明石が執務室に顔を出し、任せた修繕の完了と休憩要求を行ってきた。 明石「提督。 私自身もある程度のメンテは必要でして…」 そう言えば自分と同じく明石も徹夜続き 提督「頼む。 あと3隻 あと3隻直したら休んでいいから」 提督「完全に治すまでやれとは言わない。 ある程度戦えるとこまで」 提督「そう。 74 ID:ZwpSuAcEo 睦月「敵の飛行機がね 100…ううん。 120機くらいイナゴの群れみたいに一気に襲いかかってきてね」 睦月「神通さんは…… 睦月達を逃がそうと立ちはだかって…直撃を…」 提督「そうか…」 川内「そうか?」 川内「ふざけんなよ! なにこの編成! 空母も防空艦もいないのに敵空母がうようよしてる海域に…」 提督「一応、文月と長月には機銃を装備させて」 川内「そうだね 普段ドラム缶しか運んでない子にね」 川内「編成的にせめて秋月でも混ぜようって気はなかったの?」 提督「秋月型は先日全員大破。 04 ID:ZwpSuAcEo 川内「戦力を融通とかしてもらえなかったの?」 川内「神通もう13日も連続して出撃してたんだよ?」 川内「あの子は文句言わないけどきっとすごい疲れてた」 川内「私が代わってあげたかったけどこんな怪我で出れなくてドッグは一杯で」 川内「そもそも神通も出撃できる程度だけど怪我してた」 川内「おかしいでしょ? なんでこの鎮守府には怪我していない子がいないの?」 川内「ねぇ。 どうしてよ?」 大粒の涙をボロボロとこぼしながら訴える。 86 ID:ZwpSuAcEo 川内「那珂がもうすぐ遠征から帰ってくるけど私なんて言えばいいの?」 川内「神通は沈みました。 その時私も空母も防空艦もドッグ順番をのんびり待ってました~って言うの?」 川内「明日の出撃だれが出る? 新米? それともまた怪我人? あー、中破までなら出撃可能かもねぇ」 返す言葉もなくただずっと俯いて無言を貫く 床と机を見つめたまま しばらくすると…諦めたらしく、トボトボと立ち去る足音が聞こえた。 思考は渦を巻き、考えは纏まらず その日は椅子に腰かけたまま動くことができなかった。 34 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤を使用禁止してから5か月経過 万策は尽きた 攻略は完全に滞り、出撃回数も目標値の3割程度しか果たせていない 深海戦艦の部隊が鎮守府近くまで押し寄せることも少なくなく、戦況は極めて厳しい 大淀によると近日中に軍令部より監査が入るらしい 出撃回数ノルマが大幅に未達成であれば当然である 倉庫に積んである大量のバケツ備蓄 全員に10回づつ使ってもまだ余る備蓄 アレを見られると報告していた「敵膨大 戦力欠乏のため」という戦況悪化の理屈が崩れて全ては終わり まぁ発覚しなくても自分は左遷、もしくは怠戦により除隊処分される可能性が大だが 提督、という立場が残りわずかになったという確信を得ると告白がしたくなった 川内と那珂に対しての告白 二人が納得していないだろうなぜ高速修復剤を使うのを禁止したかの告白。 呼び出しても応じてさえくれないかもしれない。 そう思ったので3人の。 今は2人の部屋を訪ねることにした。 55 ID:ZwpSuAcEo 提督「入ってもいいか」 川内「どうぞ」 ノックしつつ尋ねると不審そうな声での承諾を得る ドアを開けると包帯が痛々しい二人 先週、遠征旗艦から水雷戦隊に異動した那珂は初戦で負傷 修理の順番は回ってきていないようだ。 提督「具合はどうだ?」 川内「なに? 早く用件言いなよ」 提督「では…高速修復剤の使用を禁止したのか 理由を話しておこうと思ってな」 川内「ふーん。 いいよ。 聞く」 川内「ほら。 そこ座んなよ。 那珂も座布団くらい出してあげな」 想定と違い、傷の痛みに顔を顰めながらも視線を向け真面目な表情で答えてくれる 「聞きたくない!」などと大声で叫ぶ可能性が高いと思っていた。 25 ID:ZwpSuAcEo 座布団に正座をするとこれまでのことを頭の中で整理しながら話す 提督「高速修復剤には副作用がある可能性が高い」 提督「お前たちにその事実を知らせることは禁止されていた」 提督「高速修復剤を使わないように戦いをこなすよう努力していたが無理だった」 提督「神通のことは申し訳ない 彼女に負担が集中していたことは事実」 提督「今後新しい提督が着任しても修復剤の使用は拒否しろ」 等を主旨に10分程かけて一通り説明し終わったところで川内が口を開いた。 09 ID:ZwpSuAcEo 川内「だからどう危険なの?」 提督「副作用があるんだぞ! 副作用が!!! どの鎮守府でも副作用で後遺症が残った子が2,3人は居るらしいし 死亡事案も上層部が隠しているだけであるかもしれない いや、きっとある。 そもそも製法も公開されていない薬 信用できるものじゃない とにかく危ない 別の鎮守府では失明とか下半身不随とか うちだと比叡が松葉杖に…今後一生だぞ! その以外にも3人も!」 川内「……松葉杖ね そう」 それだけ言うと川内は無言となった。 俯いた那珂の肩が震えている。 涙を堪えているのかもしれない。 提督「泣いてもいいんだぞ」 そう言って肩に手をかけようとしたところ粗暴に振り払われた 那珂「そんなくだらない理由で」 提督「へ?」 狐につままれたような気分。 20 ID:ZwpSuAcEo 那珂「そんな程度の理由で禁止したの! 那珂はもっと深刻な理由があると思ってた!!」 完全に想定外の反応。 いやそれはまぁ「提督も大変だったんだね」とか言われて慰め合う展開期待してたし 最悪でも自分が正しいことは理解してもらえると ああ ひょっとしたらそもそも言ったことを理解できていないのか? そう思ったのでもう一度言った。 提督「高速修復剤は危険な薬だったんだ その薬からお前たちを守るために禁止したんだよ?」 那珂「喧嘩売ってるの!? それ以上言うと本気で殴るよ!」 川内「那珂やめろ この人に悪意はない ただわかってないんだよ」 那珂「だって… だってそんなことで私たちは…」 川内「提督さぁ」 川内「出撃することも修復剤使うのも危ないのは同じじゃない?」 川内「そしたら使って危ない。 けど万全で戦えるほうがいいじゃん 悔いも残らないじゃん 使わなくて勝てなくて危なくなるよりさ」 なぜこの二人が大淀と同じことを言うのかが理解できない 急に体中が痒くなり、今すぐ掻き毟りたい衝動を感じた 川内「この人は優先順位をわかっていないんだけなんだよ」 泣きじゃくる那珂を抱きしめる川内 その許可も取らず部屋を飛び出した。 56 ID:ZwpSuAcEo あいつら二人はおかしいんだ 俺は皆を守ろうとしたんだ。 皆なら まともな奴ならわかってくれる 提督「副作用があったら修復剤を使うか? あれは危険なんだ!」 瑞鶴「……使うことで戦えるなら囮だってなんだって」 提督「最近髪の毛の抜けが異様に多いと言っていたな。 実は過去の薬の後遺症かも」 翔鶴「それよりもう1か月も大破状態で待機しているのですが…バケツ使用許可はいただけませんか」 提督「あの修復剤が悪いんだ! 赤城の体調がおかしいのはあのせいで」 加賀「死にかけの重傷者も一瞬で治るような薬ですから その程度…当然では?」 提督「金剛 お前だけはわかってくれるよな。 皆変なんだ。 副作用のある危険な薬を受け入れるとか言い出して」 金剛「提督… 私たちは毎日砲弾が飛び交うところに生身で居る」 金剛「何百回に1回 死ぬわけでもないダメージなんてそこまで気にしないネ…」 提督「榛名…」 榛名「榛名は今まで百回近く使ってなんともありません。 56 ID:ZwpSuAcEo 大変だ。 聞く奴聞く奴頭がおかしい 自分たちが副作用残るかもしれない怪しい薬を使われていたのにそれが大切なことではないなんてどうかしてる 提督としてこれまで守ろうとしてきた艦娘が全員頭おかしかったなんて……高速修復剤っ! そうだ。 高速修復剤の影響だ。 自分が禁止してあげる前。 真実に目覚める前。 残念ながら彼女らには何回何十回も使用している。 …遅かったのだ。 もう汚染されていたのだ。 くやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしい せめてあの薬はこの世の中から抹消しなくては そう思ったので高速修復剤を保管していた倉庫に火をつけた。 49 ID:ZwpSuAcEo ……判決 無罪 被告人に責任能力を認めず 措置入院が妥当であると判断する 「以上を持って結審とする」 以前の上官…がよくわからないことを言っている 入院とはどういうことだろう 誰がするのだろう そうだ。 そんなことはどうでもいい。 あの高速修復剤の危険性を世の中に訴えなくては まだ汚染されていない艦娘たちを守らなくては 立ち上がろうとすると両腕が車椅子に縛り付けられていた 周囲を見渡すと白い服を着た何人もの看護婦がこちらを見下ろしている。 「大丈夫ですから楽にしてくださいね」 そのうち一人が注射器をとりだした あっ。 わかった。 真実を知った俺をこの世から抹[ピーーー]る気だな。 89 ID:vPNixs2vo 殺虫剤のDDTとかこんなんだったよね。

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【艦これSS】榛名「提督がケッコンしてくれない?」霧島「」【時雨】

艦これ ss 大淀

鎮守府、それは多くの艦娘が生活する場所である。 この世界は妖精や深海棲艦などがいる現実とは違う。 提督業は誰もが羨む仕事だと思うが俺はそうは思わない。 実際、この仕事はストレスの方が大きい。 うちの艦娘は過保護が過ぎている。 鎮守府に着任してからまともに外に出たことがない。 歩けるのは鎮守府の中のみ、車や電車なんてもってのほか。 提督「ふー。 疲れたー」 部屋の中に入ってコンセントを調べる。 提督「…やっぱり盗聴器か、青葉だな。 こんなことをすることは」 俺のプライバシーなんてない。 部屋は監視カメラで見張られている。 毎回外しても翌日には何故か増えている。 多分見えないだけでそこらじゅうに隠しカメラが隠されているだろう。 正直こんな生活は嫌だ。 今すぐ辞めたい。 でも監視されている。 こんな窮屈な生活はうんざりだ。 朝7時 大淀「では、今日の業務を開始します」 提督「…あいよ」カキカキ 大淀「逃げたらおしおきですからね」ニコす 正午 萩風「司令、今日のご飯です」コト 運ばれてきたのはまるで病院食のように栄養だけが重視された不味い飯、味は一切ない。 提督「あのな、好きな物ぐらい食わせてくれよ!」ダン! 萩風「ダメです!司令には長生きしてもらわないと。 それともお仕置きされたいんですか?」 萩風は鞭を持って近づいてくる。 提督「…わかった、食べるよ」ガツガツ 食事は栄養を摂る作業に過ぎない。 午後9時 提督「やっと終わった…」 大淀「それでは10時に寝てください。 夜更かししたら…」 提督「お仕置きだろ、わかったよ」 俺は艦娘のロボットに過ぎないのか…。 でも味方がいた。 それは初期艦の吹雪だった。 吹雪は何があっても俺を支えてくれた。 キス島や沖ノ島で活躍してくれた。 唯一の結婚艦娘でこんな生活の中の唯一の救いだった。 まるで雑草の中に咲く一輪の花のようだった。 でも俺はこの生活に嫌気がさした。 そして遂に俺はこの鎮守府を去ることを決めた。 ー第一章脱走ー 俺は吹雪の待つ私室に帰った。 吹雪「おかえりなさい、司令官!」ニコ 提督「ああ、ただいま」 そして2人で風呂に入った。 ー風呂ー 吹雪「ふー。 温まりますね」 提督「ああ、そうだな」 俺は周りを注意深く見渡しシャワーを流した。 これは盗聴の予防の為だ。 提督「…今から話があるがいいか?」 吹雪はその言い方に気づき、慎重にこちらを向いた。 提督「俺と別れてくれないか?」 吹雪「な、何でそんな事言うのですか?私の事が嫌いになったからですか?」 珍しく吹雪は動揺していた。 彼女の目は潤んでいた。 提督「…別にそんな事では無い」 吹雪「だったらどうして!」 提督「この鎮守府を抜けるからだ。 お前は鎮守府に仲間も多く、鎮守府の中で最も練度が高い。 だからだ」 そう話した時、不覚にも俺は涙をこぼした。 本心では、吹雪と別れたくなかった。 実際、俺は自殺を図った事がある。 それでも艦娘に見つかり、毎回お仕置きされた。 そんな中でも俺を支えてくれた吹雪には頭が上がらない。 万が一見つかって捕まっても殺されるのに吹雪を巻き込みたくない。 そう思って決めた苦渋の決断だった。 すると吹雪は俺の体を小さな手で俺を抱きしめた。 吹雪「大丈夫ですよ、私もついていきます。 だって私は司令官の妻ですよ」 そう言いながら彼女の手を見つめた。 彼女の小さくて、白い手は少し震えていた。 提督「俺はいい嫁を持ったな…」 そう言って吹雪の小さな体をそっと抱きしめた。 満月が2人をみているようだった。 翌日、俺は脱出の為の仲間を探した。 理由は2つ。 1つ目はサポート、もうひとつは鎮守府内の情報を送って貰うからだ。 脱出に成功しても、艦娘の行動が分からないと長く逃げることは難しい。 俺が考えている計画には少なくとも3人は必要だ。 これは裏切り者やばれた場合の可能性を考えると1人や二人は少ないと考えたからだ。 俺には心当たりがある。 今からその人物に会いに行こうとしている。 ー工廠ー 明石「あ、提督!お疲れ様です!」 彼女は明石。 工廠を担当している艦娘だ。 建造や改修に世話になっている。 俺には建造、開発、改修、廃棄は一任されていた。 よく話をする仲だ。 提督「よう、スマンが話がしたい。 部屋に上がってもいいか?」 明石「いいですよ、すぐお茶入れますね」 ー明石私室ー 明石「お茶です、今日は何の用ですか?もしかして浮気ですか?」ニヤ 提督「馬鹿言え、俺は吹雪一筋だ」ズズ 明石「ふふ、提督に振られちゃいました」 そんな事を話していると明石は楽しそうに笑いながら言ってくれた。 明石「それで今日の用件ってなんですか?」 明石は初期の頃から俺を支えてくれた艦娘だ。 大淀とも仲がいいが仲間に入れたい人物だ。 提督「…ここって盗聴機とかないよな…」 明石「?。 ありませんが、どうしました?」 提督「…今から言うことを他の艦娘には黙ってて貰えるか?特に大淀や青葉辺りには絶対に話さないでくれ」 明石「大丈夫ですよ、こう見えても口は固いので」 慎重に話す提督を見て、明石は重大なことを話すことがわかった。 提督「俺は軍を辞める。 吹雪と一緒にな」 想像していた話より重くて明石はびっくりした。 明石「…冗談ですか?」 提督「この目を見てもそれが言えるか?」 真剣な顔で明石を見ている提督を見て、明石は冗談では無いことを悟った。 提督「俺の計画に加担して欲しい。 この通りだ」 上司が部下に頭を下げている。 普通の軍なら有り得ないことである。 それを見て明石は、 明石「…分かりました。 提督、貴方に協力しましょう」 提督「本当か!ありがとう」 提督は心から安堵した。 大淀や青葉と親しい明石が協力を約束してくれたのだ。 また明石は、工作が得意で逃走用の道具も作ってくれるだろう。 明石「いえいえ、いつもお世話になっているお礼ですよ。 これからも何かあれば協力しますよ」ニコ こうして提督は、頼もしい仲間を得た提督だった。 明石「あっ、それと完成しましたよ、例のやつ」 提督「そうか、ありがとう」.

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【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】

艦これ ss 大淀

vip2ch. 31 ID:ZwpSuAcEo ・独自の設定・解釈等が含まれています。 ・キャラが違う人や扱いの悪いと思われるであろうキャラ等がいます。 72 ID:ZwpSuAcEo 提督「えっ? あの ど、どういうこと?」 突然の言葉になにを言われているのか理解が追い付かない。 38 ID:ZwpSuAcEo 不意に車椅子生活となった幼い子。 58 ID:ZwpSuAcEo 大淀「これまで原因が特定できておりませんでしたが4人とも主力部隊 高速修復剤頻度は激しく、推測になりますが要因の可能性はあります」 確かにどれも命に関わるという面では重度ではない が一ミリも笑える類ではなかった なぜ比叡たちのことを報告しなかったと聞くと提督は真面目だから、問題を大きくしたくなかったとか云々 寝言を言うなと怒鳴りつけて問いただす。 どういう調査結果なのか どういう資料が来ているのか 得られた情報は以下の3点 ・高速修復剤を多用する者ほど障害が残るような疾病の発生割合が高い ・現段階で対策も治癒方法もない ・発症が5年10年後になる可能性もあり、個人差が激しい 提督「…とりあえず4人に頭下げてくる」 聞く限りではそれしか思いつかなかった 知らなかったこととはいえ誠意を持って謝罪する以外術はないだろう。 そう思った。 しかし、大淀の回答は自分には考えられないものであった。 大淀「ダメです。 55 ID:ZwpSuAcEo 提督「は? いや、バケツが危険ならもう使うわけ」 大淀「使わずに戦線を維持できると?」 理解できない 大淀「修復剤なしで軍令部から要求される出撃ペースが維持できると?」 そういう問題じゃないだろ? 大淀「出撃も高速修復剤の使用もリスクを内包していることは同じ」 論点のすり替えだ 大淀「これまで命に関わる後遺症は発生していないわけですし」 今後起こらないという保証はどこにある 大淀「今後も使用は継続します ただ調査が済むまで使いすぎるな。 というお話です」 大淀「適正な使用を続けるのが軍のため。 しいては全員のxxx xxx xx」 ああ、こいつの言うことは聞く必要がないんだな 提督「今後一切の高速修復剤使用を禁ずる」 話を遮って宣言した 提督「提督としての権限で命令する。 16 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤使用禁止後一週間経過 提督「新海域攻略完了したか! よしよし」 金剛「WOW! 今日の提督は情熱的ネー」 報告に来た金剛の頭をナデナデしていたら感極まってハグをしてしまった 大淀の視線が冷たい が、そんなものは気にしない 提督「被害は…翔鶴が中破 榛名が小破ね。 二人にバケ……二人を入渠。 17 ID:ZwpSuAcEo 大淀「現在ドッグは満員です」 提督「では順番待ちをさせておけ」 提督「それより金剛。 比叡の調子はどうだ?」 金剛「……仕事を貰えてちょっと笑顔が戻ったヨ」 提督「そうか… この後学校のほうに見学に行ってくるわ」 金剛「oh 比叡も喜ぶネー! 私もご一緒しても?」 提督「編入後出撃と言っただろう。 そのころ金剛は海の上だよ」 金剛「shit!! 10 ID:ZwpSuAcEo 本人には「足が十分に動くようになったら戦線復帰してもらう」と告げてあるが その右足が前のように動くことはもうない。 というのが明石の判断 無論本人には言えないし 懸命にリハビリに励む姿を見ると罪の意識で胸が一杯になりとても見るに堪えない いつか真実が告げられるようになったら土下座して謝りたい。 18 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤使用禁止後一か月経過 矢継ぎ早に届く海域攻略の遅れを詰る連絡 本部より与えられた出撃回数ノルマも消化ギリギリである これまでのように体調万全の高速戦艦・空母・雷巡等を揃えての出撃が困難になったためだ。 さらに悪いことに低練度の艦娘が出撃するため怪我人の数は爆発的に増加し 修理ドッグが常に満員。 鎮守府には怪我をしたままドッグ待ちをする艦娘の姿が多く見受けられるようになった 扶桑「提督… ドッグに入れていただくか高速修復剤の使用は…」 大破状態のまま半月も放置されている扶桑 その要望に無言で首を振る 限られたドッグ。 27 ID:ZwpSuAcEo 提督「今…軍令部に出撃ノルマの軽減を陳情しているから」 提督「出撃回数が減れば新しい怪我人も減るよ」 山城の視線がいつもより5割増で怨みがましい 扶桑の視線も5割増で物悲しそう 提督「ドックの順番になったら呼ぶよう大淀に言っておく」 と、だけ告げて立ち去った それでも高速修復剤の使用再開は認められない 一回だけ損傷艦全部に使い、体制を立て直したい誘惑はある。 16 ID:ZwpSuAcEo 半年に一度 本土で開かれる定例会議に参加した 普段は各地の提督同士、戦果の自慢や昔話で盛り上がるところであるが… 今回は例の副作用の話でもちきりとなった 「うちの鎮守府では主力の1人が傷病除隊になった」 「練度の高い子が大した敵のいないはずの海域で轟沈 体に異常があったのでは…」 「笑顔で戦果報告をされつつ修復剤を求められると辛い」 それぞれが話す内容は悲痛なものだが詳しく聞いてみても高速修復剤を使っていない者は数名 使用禁止命令を出した提督は相当数いた模様だがほとんどが撤回済であった 運用の困難を感じたのか。 28 ID:ZwpSuAcEo 先日、秘書艦を務めていた子が視力を失ったという提督も使用は継続していると語った。 「秘書艦がそんなんになってまだ使うのか」 「艦娘を人間と思っていないんだな」 「この人でなし」 自分を含めた使用禁止派提督がなじると彼は表情こそ変えなかったが無機質な声で呟いた 「仕方ないんだ」 「高速修復剤使用を前提に作戦は組まれている。 現実的兵站を考えると…」 そう言って溜め息をつく彼は弱虫だと思った。 「使うなというなら代案を出せ」 などと軟弱者が寝言を言うがそれ以上議論をする気にもなれなかった 努力に憾みなかりしか 不精に亘るなかりしか 至誠に悖るなかりしか 帝国軍人の魂と気概さえあれば高速修復剤など危険なものを使わなくてもやっていける 提督には部下を正しい方向に導く義務がある。 48 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤の使用を停止して二か月 那珂「ちょっと~ 遠征随伴が全員新しい子ってどういうこと~!?」 執務室のドアがノックもなしに開けられる 立っていたのは怒り心頭の那珂と困惑した顔の神通であった 遠征要員を出撃に回し、レベル1の駆逐艦達を随伴にしたのが気に食わなかったようだ 那珂「いくら地方巡業だって昨日今日入った子ばっかりじゃこなせないよ~」 神通「水雷部隊も遠征しか経験のない子たちが何人も入ると…」 正直どちらも無理があるとは思う。 しかし本日の出撃メンバーの選定を行おうとしたところ…ケガ人しか見当たらなかったのだ 本部より出撃を厳命されている箇所は3か所。 09 ID:ZwpSuAcEo だが遠征部隊専属の睦月型を戦闘部隊に回せば形だけは… 提督「現状で可能な遠征に切り替えてくれ…」 那珂「いいの? 持ってこれる資材は大幅に減っちゃうけど」 提督「とりあえず とりあえず今回だけだ」 提督「いままで那珂の随伴をしていた5隻は今回だけ水雷戦隊に異動を命じる」 提督「那珂は新米たちを率いて遠征任務を継続してくれ」 怪訝な顔をして二人は立ち去った 厳命された箇所に出撃をしないと本部からの補給も止められてしまう。 65 ID:ZwpSuAcEo 一度の損傷でドックを長期占領する大型艦運用を一時停止 軽巡・駆逐の積極活用を開始したのは三週間前 最初は好判断だと思った 「水雷魂を見せる時」と、普段冷や飯食いの本人たちからも好評だった 川内などは夜戦ができると大はしゃぎ 喜びのあまり抱きついて頬に接吻をしてきたほど だが現実は厳しかった 敵空母相手に練度の低い水雷部隊は脆く弱い 敵の懐に飛び込んで行う戦い方はもはや時代遅れ… そう講義で教えられていたことを思い出す 爆撃と艦攻の前に手も足も出ず撤退。 04 ID:ZwpSuAcEo 我が鎮守府が運営する艦娘は約120隻 要求されている出撃ノルマをこなすためには常時2部隊12名は出撃させている必要がある それに対して修理ドックは4つだけ そもそもの大本営の割り当てがおかしいのだ それをごまかすためにあの忌々しい高速修復剤などという薬物を送りつけてくるのだろう 危険を公表しないのも自らの失態を隠すために違いない 今日も新海域への出動命令とあの毒薬が50個も届いた。 海に投げ捨ててやろうかとも思ったが軍の資材。 一応保管しておくこととする。 いつか軍本部責任者に天罰が下ることを祈る。 12 ID:ZwpSuAcEo 提督「命令は絶対だ! 次に同じようなことを黙認したら君たちも処罰する」 これ以上謹慎者を出す余裕はないので叱責にとどめた 川内「提督…バケツ使おうよ。 出撃も減らそ、夜戦もしなくていいから」 提督「おめこぼしをしているのがわからないのか?」 どいつもこいつも腹立たしい こんなにもお前たちのことを思ってお前たちのために耐えてやっているのに 提督「戦略や兵站を考えるのは私であって君たちではない!」 川内「だけど提督…」 提督「ドッグと明石が居る。 それが修理能力の全て」 提督「今後、二度と高速修復剤などというインチキを言うな」 怒鳴りつけてもなお納得できないような川内の手を神通が引き、連れ帰る。 42 ID:ZwpSuAcEo すると噂をすれば影。 入れ違いに明石が執務室に顔を出し、任せた修繕の完了と休憩要求を行ってきた。 明石「提督。 私自身もある程度のメンテは必要でして…」 そう言えば自分と同じく明石も徹夜続き 提督「頼む。 あと3隻 あと3隻直したら休んでいいから」 提督「完全に治すまでやれとは言わない。 ある程度戦えるとこまで」 提督「そう。 74 ID:ZwpSuAcEo 睦月「敵の飛行機がね 100…ううん。 120機くらいイナゴの群れみたいに一気に襲いかかってきてね」 睦月「神通さんは…… 睦月達を逃がそうと立ちはだかって…直撃を…」 提督「そうか…」 川内「そうか?」 川内「ふざけんなよ! なにこの編成! 空母も防空艦もいないのに敵空母がうようよしてる海域に…」 提督「一応、文月と長月には機銃を装備させて」 川内「そうだね 普段ドラム缶しか運んでない子にね」 川内「編成的にせめて秋月でも混ぜようって気はなかったの?」 提督「秋月型は先日全員大破。 04 ID:ZwpSuAcEo 川内「戦力を融通とかしてもらえなかったの?」 川内「神通もう13日も連続して出撃してたんだよ?」 川内「あの子は文句言わないけどきっとすごい疲れてた」 川内「私が代わってあげたかったけどこんな怪我で出れなくてドッグは一杯で」 川内「そもそも神通も出撃できる程度だけど怪我してた」 川内「おかしいでしょ? なんでこの鎮守府には怪我していない子がいないの?」 川内「ねぇ。 どうしてよ?」 大粒の涙をボロボロとこぼしながら訴える。 86 ID:ZwpSuAcEo 川内「那珂がもうすぐ遠征から帰ってくるけど私なんて言えばいいの?」 川内「神通は沈みました。 その時私も空母も防空艦もドッグ順番をのんびり待ってました~って言うの?」 川内「明日の出撃だれが出る? 新米? それともまた怪我人? あー、中破までなら出撃可能かもねぇ」 返す言葉もなくただずっと俯いて無言を貫く 床と机を見つめたまま しばらくすると…諦めたらしく、トボトボと立ち去る足音が聞こえた。 思考は渦を巻き、考えは纏まらず その日は椅子に腰かけたまま動くことができなかった。 34 ID:ZwpSuAcEo 高速修復剤を使用禁止してから5か月経過 万策は尽きた 攻略は完全に滞り、出撃回数も目標値の3割程度しか果たせていない 深海戦艦の部隊が鎮守府近くまで押し寄せることも少なくなく、戦況は極めて厳しい 大淀によると近日中に軍令部より監査が入るらしい 出撃回数ノルマが大幅に未達成であれば当然である 倉庫に積んである大量のバケツ備蓄 全員に10回づつ使ってもまだ余る備蓄 アレを見られると報告していた「敵膨大 戦力欠乏のため」という戦況悪化の理屈が崩れて全ては終わり まぁ発覚しなくても自分は左遷、もしくは怠戦により除隊処分される可能性が大だが 提督、という立場が残りわずかになったという確信を得ると告白がしたくなった 川内と那珂に対しての告白 二人が納得していないだろうなぜ高速修復剤を使うのを禁止したかの告白。 呼び出しても応じてさえくれないかもしれない。 そう思ったので3人の。 今は2人の部屋を訪ねることにした。 55 ID:ZwpSuAcEo 提督「入ってもいいか」 川内「どうぞ」 ノックしつつ尋ねると不審そうな声での承諾を得る ドアを開けると包帯が痛々しい二人 先週、遠征旗艦から水雷戦隊に異動した那珂は初戦で負傷 修理の順番は回ってきていないようだ。 提督「具合はどうだ?」 川内「なに? 早く用件言いなよ」 提督「では…高速修復剤の使用を禁止したのか 理由を話しておこうと思ってな」 川内「ふーん。 いいよ。 聞く」 川内「ほら。 そこ座んなよ。 那珂も座布団くらい出してあげな」 想定と違い、傷の痛みに顔を顰めながらも視線を向け真面目な表情で答えてくれる 「聞きたくない!」などと大声で叫ぶ可能性が高いと思っていた。 25 ID:ZwpSuAcEo 座布団に正座をするとこれまでのことを頭の中で整理しながら話す 提督「高速修復剤には副作用がある可能性が高い」 提督「お前たちにその事実を知らせることは禁止されていた」 提督「高速修復剤を使わないように戦いをこなすよう努力していたが無理だった」 提督「神通のことは申し訳ない 彼女に負担が集中していたことは事実」 提督「今後新しい提督が着任しても修復剤の使用は拒否しろ」 等を主旨に10分程かけて一通り説明し終わったところで川内が口を開いた。 09 ID:ZwpSuAcEo 川内「だからどう危険なの?」 提督「副作用があるんだぞ! 副作用が!!! どの鎮守府でも副作用で後遺症が残った子が2,3人は居るらしいし 死亡事案も上層部が隠しているだけであるかもしれない いや、きっとある。 そもそも製法も公開されていない薬 信用できるものじゃない とにかく危ない 別の鎮守府では失明とか下半身不随とか うちだと比叡が松葉杖に…今後一生だぞ! その以外にも3人も!」 川内「……松葉杖ね そう」 それだけ言うと川内は無言となった。 俯いた那珂の肩が震えている。 涙を堪えているのかもしれない。 提督「泣いてもいいんだぞ」 そう言って肩に手をかけようとしたところ粗暴に振り払われた 那珂「そんなくだらない理由で」 提督「へ?」 狐につままれたような気分。 20 ID:ZwpSuAcEo 那珂「そんな程度の理由で禁止したの! 那珂はもっと深刻な理由があると思ってた!!」 完全に想定外の反応。 いやそれはまぁ「提督も大変だったんだね」とか言われて慰め合う展開期待してたし 最悪でも自分が正しいことは理解してもらえると ああ ひょっとしたらそもそも言ったことを理解できていないのか? そう思ったのでもう一度言った。 提督「高速修復剤は危険な薬だったんだ その薬からお前たちを守るために禁止したんだよ?」 那珂「喧嘩売ってるの!? それ以上言うと本気で殴るよ!」 川内「那珂やめろ この人に悪意はない ただわかってないんだよ」 那珂「だって… だってそんなことで私たちは…」 川内「提督さぁ」 川内「出撃することも修復剤使うのも危ないのは同じじゃない?」 川内「そしたら使って危ない。 けど万全で戦えるほうがいいじゃん 悔いも残らないじゃん 使わなくて勝てなくて危なくなるよりさ」 なぜこの二人が大淀と同じことを言うのかが理解できない 急に体中が痒くなり、今すぐ掻き毟りたい衝動を感じた 川内「この人は優先順位をわかっていないんだけなんだよ」 泣きじゃくる那珂を抱きしめる川内 その許可も取らず部屋を飛び出した。 56 ID:ZwpSuAcEo あいつら二人はおかしいんだ 俺は皆を守ろうとしたんだ。 皆なら まともな奴ならわかってくれる 提督「副作用があったら修復剤を使うか? あれは危険なんだ!」 瑞鶴「……使うことで戦えるなら囮だってなんだって」 提督「最近髪の毛の抜けが異様に多いと言っていたな。 実は過去の薬の後遺症かも」 翔鶴「それよりもう1か月も大破状態で待機しているのですが…バケツ使用許可はいただけませんか」 提督「あの修復剤が悪いんだ! 赤城の体調がおかしいのはあのせいで」 加賀「死にかけの重傷者も一瞬で治るような薬ですから その程度…当然では?」 提督「金剛 お前だけはわかってくれるよな。 皆変なんだ。 副作用のある危険な薬を受け入れるとか言い出して」 金剛「提督… 私たちは毎日砲弾が飛び交うところに生身で居る」 金剛「何百回に1回 死ぬわけでもないダメージなんてそこまで気にしないネ…」 提督「榛名…」 榛名「榛名は今まで百回近く使ってなんともありません。 56 ID:ZwpSuAcEo 大変だ。 聞く奴聞く奴頭がおかしい 自分たちが副作用残るかもしれない怪しい薬を使われていたのにそれが大切なことではないなんてどうかしてる 提督としてこれまで守ろうとしてきた艦娘が全員頭おかしかったなんて……高速修復剤っ! そうだ。 高速修復剤の影響だ。 自分が禁止してあげる前。 真実に目覚める前。 残念ながら彼女らには何回何十回も使用している。 …遅かったのだ。 もう汚染されていたのだ。 くやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしいくやしい せめてあの薬はこの世の中から抹消しなくては そう思ったので高速修復剤を保管していた倉庫に火をつけた。 49 ID:ZwpSuAcEo ……判決 無罪 被告人に責任能力を認めず 措置入院が妥当であると判断する 「以上を持って結審とする」 以前の上官…がよくわからないことを言っている 入院とはどういうことだろう 誰がするのだろう そうだ。 そんなことはどうでもいい。 あの高速修復剤の危険性を世の中に訴えなくては まだ汚染されていない艦娘たちを守らなくては 立ち上がろうとすると両腕が車椅子に縛り付けられていた 周囲を見渡すと白い服を着た何人もの看護婦がこちらを見下ろしている。 「大丈夫ですから楽にしてくださいね」 そのうち一人が注射器をとりだした あっ。 わかった。 真実を知った俺をこの世から抹[ピーーー]る気だな。 89 ID:vPNixs2vo 殺虫剤のDDTとかこんなんだったよね。

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