リーマン トリロジー。 山猫か、イモか~NTライヴ『リーマン・トリロジー』(ネタバレあり)

『リーマン・トリロジー』

リーマン トリロジー

原題:THE LEHMAN TRILOGY 作:ステファノ・マッシーニ 翻案:ベン・パワー 演出:サム・メンデス(『1917』) 主演:アダム・ゴドリー、サイモン・ラッセル・ビール、ベン・マイルズ 上演劇場:ピカデリー劇場(ロンドン) 上映時間:221分(休憩含む) 【みどころ】 世界的な投資家リーマン一家が米国に移住した1844 年から2008年のリーマン・ショックが起こるまでの3世代にわたる栄光と衰退を描く舞台で、ナショナル・シアター上演時にはチケット完売を記録した注目作。 主演の3人が約3時間にわたり、150 年以上にわたるリーマン家の歴史を演じ切る。 2020年3月7日からはブロードウェイ公演も予定されている。 NTLive(ナショナル・シアター・ライヴ)とは? ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)は英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台をこだわりのカメラワークで収録し各国の映画館で上映する画期的なプロジェクトです。 2009年6月に英国では第1弾となるヘレン・ミレン主演『フェードル』が上映され、今では40カ国を超える地域で展開されています。 どの作品も評価が高く、回を追うごとにNTLiveファンは増え、世界のNTLive観客の総計は5500万人を突破。 日本では2014年にダニー・ボイル演出、ベネディクト・カンバーバッチ&ジョニー・L・ミラー主演の『フランケンシュタイン』で初上陸。 回を追うごとに増える熱いファンの皆様の応援に支えられ、2020年で7年目を迎えました! NTLivの魅力 映画館のスクリーンで甦る傑作舞台は、どの作品も現地で観劇する一般のお客様と一緒に公演中に収録されます。 緊張感あふれる劇場の空気をしっかりと捉えるカメラは、映画館のお客様が演劇をベストシートでご覧になっている感覚でお楽しみ頂けるよう、慎重に設置位置が決められます。 どこから舞台を捉えるかは、作品によって、その作品に合わせ最適な場所へと変わります。 さあ、英国へのフライトなしで、世界最高峰の傑作を身近な映画館にてS席で観劇ください!.

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これじゃ会社勤めの方とか 観るの大変そうです。 やったね学生!(酷い) とか勝手に思っていたら意外と人が多い。 珍しいぐらい座席埋まってます。 流石話題の舞台だけあります。 資本主義とか金融資本主義とかその辺の知識は 高校の世界史の記憶に頼りました。 ありがとう。 は付け焼き刃。 頑張った。 そしてお目当ては サイモン・ル・ビールさんです。 『』やられた時なんか "Tubby, or not tubby, fat is the question. " なんて弄られてましたが (海外のこういうノリ嫌いじゃない) そんなこと関係ないぐらい凄い俳優さんですね。 昨日も書いたんですが NTLiveの『リチャード二世』が凄すぎて 一瞬で名前覚えました。 あと顔。 いつも、もっと覚えるの時間かかるんですが (日本人の俳優さんでも、かなりかかる) あまりに衝撃受けると、すぐ覚えるもんですね。 いやあ凄かった。 あと『1917』観ようと思ってたので 演出もわくわくで観る前から期待MAXでした。 そしてそして期待は裏切られませんでした! アダム・ゴドリーさんとベン・マイルズさん ですね!はい!覚えました!最高! というわけで早速感想と記録いこうと思います。 パンフレットはまだ見てません。 パンフレット読むと感想がすり変わるので...。 あ、結局買いました、誘惑に負けて。 話のざっくりした流れとしては の150年を 3人だけでやっちゃうっていう とんでもないやつですね。 経済の話なので こうやって少ない人数で 次々と立場を入れ替えて演じられると 近代や現代の、互換可能な人間、 労働者とか兵士とかそういうの想像しちゃいます。 (軍隊も、とっても大事な"市場"です) 「歴史を形にするのには時間がかかるが、舞台ならそれが出来る」 って幕間のインタビューでさんが 語ってましたが、まさにそれって感じです。 もともとラジオドラマだったみたいです。 それも9時間近いやつ。 そんなわけで三人称で語られることが多いです。 多分ほぼ全部三人称です。 ジャンルとしてはにあたります。 起こった出来事とかを羅列していく詩ですね。 なんかでよく見られます。 が得意だったあれです。 そのを、3人で分担して 読んでいる感じでした。 一応どのセリフを誰が言うかは 決まっているんだろうけど 誰が言ってもいいような不思議な雰囲気でした。 ちょっとコロスみたいになったり 主体客体がごちゃごちゃになったり かと思うと確立した個人として話し出したり そんな感じです。 詩だからリフレインも結構あるんですが それによってわかりにくくなると言うより むしろ、きちんとそのリフレインが論理的に しかも話の流れの中でスムーズに出てくるので 笑いを引き起こしたりなんかしてました。 もしくは酷くマイナスの感情。 感情に関して、なので ほとんど語ってはいないんですが それでも絶望とか落胆とか どうしようも無い虚しさが伝わってくるので これまた不思議な感じです。 今の詩はほとんど抒情詩ばっかりなので 逆に新しい!って思っちゃいました。 三人称な上に事実の羅列なので 話の内容は無機質に進行するんですが そこに出てくる人は逆に生々しく 生きている人として立ち上がってくる。 演出、音楽、俳優、脚本全部が 超一流レベルで噛み合わないと 多分絶対無理です。 ぞっとします。 舞台、4時間弱で良かったです。 こんな凄い舞台9時間は... 精神的にも肉体的にも死んじゃいますね。 まあ私の精神及び身体がバッキバキになったのは どうでもいいですね。 若いので大丈夫です!多分。 身体といえば、この3人の俳優陣 結構バリエーション豊かな身体してます。 ちょっと、いやかなり失礼ですが 割と普通の体型と小太りチビとヒョロのっぽ って感じですかね(すみません)。 でもこのバラエティに富んでる感じ たった3人だけで、数え切れないぐらい 様々な人物を演じ分けるこの舞台だと とっても面白く機能してました。 勿論、全員信じられないくらい演技が上手くて というかもう上手いという次元を超えてて 男になったり女になったり 子供になったり突然老いたり 奇跡でも見てるんじゃあないかと思いました。 そういうのとも相まって 身体的な差異も相乗効果みたいに機能してました。 何よりすごすぎていっそ怖かったのは 黒のスリーピースのスーツを着たおじさん というビジュアルは一切変わらないのに たとえば真っ白いドレスを着た とってもチャーミングな女性とか 頭の良さそうな小学生ぐらいの男の子とか 役人然としたお偉いさん、 ちょっと体格良さげなタフなおばさんとか そういうのがダブってみえた事です。 絵に書けそうなぐらい想像できて エッチョットマッテナニコレ? ってパニックですよ。 すんごい。 言葉で説明しているだけ そしてそれに合わせて動いているだけ たったそれだけの事なのに全く違う人物にみえる、 だけじゃなくて 周りのものまで変えてしまうのは ほんとに衝撃でした。 服はもちろん、椅子が人の死に顔に見えたり ボール箱がカバンにも超高層タワーにも それこそ何にでも簡単に変化するので 鳥肌ものでした。 見立て芝居の真骨頂ってこういうことですね。 見立て芝居なのでセットも超シンプルです。 無駄なものはひとつも無いですね。 それで超洗練されて考え尽くされています。 こんな感じのガラスの箱です。 見ただけでわかるとは思うんですが 多分基本的なイメージは NYの超大企業の高層ビルの一室です。 The こんな感じのガラス張りの印象があります。 そしてとにかくこのセットが凄い。 一幕(PART ONE THREE BROTHERS)の最初に 長兄ヘンリー・リーマン(サイモン)が NYの波止場に降り立つんですが その時、時計回りにセットが回転します。 そうすると、後ろのスクリーンに映し出された 街の風景とか、あるいは照明の光とか そういうのが全部ガラスに反射して NYの夜景とか、あるいはモノクロの写真が 活動写真みたいに動いているように見えて すっごく綺麗な上にリアルでした。 あと、時計回りっていうのもミソです。 物事が上手く進んだり、前進する時は セットは時計回りに進みます。 反対に、悩んだりして停滞したり 伝統とか宗教慣習とかに足止めを食らうような そんな場面だと反時計回りに回ります。 まあ、伝統だとかが良い悪いとかは ひとまず置いておいて だから真ん中に時計が軸としてあるんですね。 セリフの中に "Everything changes in America. " (カでは全てが変化する) とか、繰り返して出てくるのだと "Everything has changed. " (全ては変化したのだ) とかあったんですが 要は時代の流れに合わせて 1歩進んだり2歩下がったりしながらとか まあ進みのスピードは様々加速減速はしたけど 全ては時間、しかも時計の流れを主軸に 世界は変化しているってことです。 って人の 『時間の歴史』っていう本だったと思うんですが そのなかでマンフォードの『技術と文明』 を引用してるんです。 それによると、(金融資本主義の手前の 産業家中心の経済を引き起こす きっかけになった) "の実現の鍵は、と言うより むしろ時計によって 時間を機械化し均一化したことで達成された" そうなんです。 まあたしかに好き勝手な時間働いていたら 工場なんか成り立ちませんよね。 そしてこれはにいたる、 つまりから 銀行中心の金融資本主義にいたり そしてその金融資本主義が動揺する そこまでの歴史を描き出した劇なので 起点に時計が据えられているのは とても象徴的です。 その起点から、セットが回転 つまり時間が進むことによって 世界は急激に変化していく。 たとえば一幕のピアノの曲で とかとか そういった短い音符が等間隔に配置されたような デジタルな印象 それこそパソコンで作ったような曲が あったんです。 (ちょっと曖昧ですが) 2次元的な曲とでも言いますか。 これはたぶん、あと何十年か後に 実際には"nothing there"(そこにはなにもない) のにも関わらず ちょいちょいっと指先だけで マウスを動かしたりする それだけのことで経済なんかが動いてしまう そんなどデカい変化が もうすぐ起こることを予感させてるんだと 思います。 そうして、その変化についていけないものも 当然出てきます。 端的に言うと老いたんです。 マイヤーも若い頃は、言葉巧みに "Trust me! "ってお義父さんを説得して 結婚にこぎ着けたり、 いち早く時代の流れにのって 後のの復興を 仲介業者という伝統的ではない手法で やり遂げたりして見せました。 (ここでもにっこり笑って"trust"ですね。 確か) まあ、といってもマイヤーはもともと "周りのものが勝手に動いていく"NYより 最初に移住した南部のの方が 好きだったみたいですが。 セットが回転するからさらに この時代の流れを微笑んで静観するしかない マイヤーの悲壮感が倍増します。 そして老いた兄弟は いつの間にか会社からそっと消えていました。 マイヤーの葬式は 長兄ヘンリーの時とほとんど同じような セリフのリフレインになってるんですが 喪に服す時間が圧倒的に短く 会社を閉める時間が圧倒的に短く 伝統とかをあまり重んじなくなってきたのが 具体的な日数(3日、とか)を きちんと明言して表されています。 (売上額とか、の死者の数とか 具体的な数字として明言するのが この劇の特徴です。 まるで帳簿でも読み上げるみたいに 死者の数を言ったりするのは ニュース的でもあり、怖くもありました。 前近代から近代現代への大きな変化としては 人々の生活全てに数字が深く組み込まれた ってことが言えるかもしれないです。 ) それによる寂しさとかは 感情としては述べられないのですが このリフレインと具体数字だけで 十分に、むしろいっそう無機質な虚しさを伴って 伝わってきます。 老いたものも伝統も宗教も全て時代遅れとして 反時計回りに回った、時代を逆行したものとして 時計回りに回転するセットに置いていかれます。 もちろんそれのお陰で 男女平等とか社会格差の是正とかもされたので 一概に悪いとは言えないのですが。 (そういうところがマイヤーの息子 ハーバード・リーマン(ベン)が 知事に至るまでのところで 描写されています。 抜かりない) じゃあ一体どんな時代なったかというと "A temple of words"(言葉の神殿)の時代です。 ここで、神殿となったのは 本部を移したNYのことです。 つまり、実際のものではなく 石炭とか綿花とかコーヒーとかが、言葉として 取引される時代です。 仲介業者が一般的になったってことで、 いいんですかね... 多分(経済弱いの辛いです)。 それがさらに加速すると ついに"We use money to make money" いよいよ金融資本主義の登場です。 ここはフィリップ(サイモン)、 次男エマニュエル・リーマン(ベン)の息子 の時代です。 とにかく口が回る回る。 とんでもない早口です。 演じるのはサイモンさんですね。 この劇は様々な人物をそれぞれが演じ分けるので 俳優さん達の芸を観る楽しみもあります。 さあ、次はどんな引き出しでくるのかな? って感じです。 今回観る限り、3人とも無限にありそうで怖い。 話、もどします。 このフィリップが成功して どんどん会社を成長させていくのを これまた見立てで演出してました。 シャッフルされたカードの中から 勝ち札を選んでいくゲームで。 軽快なピアノ音楽の中 なんの迷いもなく指先だけで成功していく フィリップの姿は 資本主義がぐんぐん成長していた どんどん頂上まで上り詰めようとしていた そんな時代の縮図のようでした。 (そういえばこのセットはワンフロアだけですが なぜかセリフの中にはtop, downの 縦ベクトルの描写が多い。 なんとなく株価のグラフを思い出します) そして、お金でお金を稼ぐ... 投資って もともとギャンブルじゃないですか、多分。 もう、3人が並んで暗転するだけで 何が起きたか分かりますね。 なんなんだよこの存在感凄すぎたろ(キレる)。 あと演出、脚本が神がかりすぎる。 音楽もやばいです。 マジ神です。 そして3幕(PART THREE THE IMMORTAL)です。 頑張って書いてるけど この舞台の素晴らしさの半分も 書けてない気がします。 "素晴らしいパフォーマンスの前では 言葉は沈黙するしかない"って言った人 誰でしたっけ...。 そんな感じです。 とりあえず頑張りきってみます。 3幕は、Black Thursdayの混乱からですね。 これも直接ではなくて ラジオを聞こうとしている大人たちの 周りの子供に託して表現されています。 子供がうるさすぎて ラジオが聞こえないんですよね。 ラジオで時代を、子供たちの喧騒でパニックを 見立てて表現してました。 とことん見立て表現するのにこだわってます。 また拳銃自殺者の名前が 個人個人順番に挙げられるのが ニュースじみてて妙にリアルでした。 これはさっきと一緒ですね。 秀逸だったのは その自殺者の銃声が、競馬のスタートの合図に そのままスライドすること。 パニックがおきたから、人が死んだから だからシステムがなくなる、 資本主義の競走がなくなるかというと そうではない。 新しい競走への準備が始まっただけなんです。 そのまえには地ならしをしないといけない。 地面が凸凹だと馬は走れません。 だから「ノアの洪水」みたいな 全てを一旦フラットにするが ある意味では必要だったとも 今から見るといえるかもしれないです。 そしてどんな競走が始まったかと言うと コンピュータを使って トレーダーがやるような競走ですね。 ここに金融資本主義が完成したような そんな印象をうけます。 完成させたのは ボビー・リーマン(アダム)ですね。 フィリップの息子です。 このトレーダーの仕事も 多分私みたいに経済弱い人にも 視覚的にわかりやすくするための効果も 考慮にいれて 見立てて演出されてました。 ちょうどツイストダンスが流行ってた 1960-70年代のころだったからなのか ダンスとして表現されてました。 世界中と画面上で踊ることがトレーダーの仕事 として見立てて表現されてました。 そしてそのダンスをしながら なんなら死んだことにさえ気が付かず 墓の中に入ってさえ そのダンスをしているボビーが 場面が変わるまではダンスをやめなかったのが ショッキングでした。 ぱったり糸が切れたみたいに、机の上にある (いやないんですけど) あるように見える墓の中で息絶えたのが 本当にグロテスクでした。 だって彼はもう死んでいるのに踊っていたから。 多分彼は、最後のリーマン一族として リーマンは死んでしまったけど 永遠に残るシステムを作り出したという意味で 死んで墓に入ってからも 踊っていたんだと思います。 つねに他のリーマン達の栄光に怯えて コンプレックスを抱えていたことを考えると (私達はそれが2008年に とんでもないことを 引き起こすことを知っているから) 良かったね、ともダメだったねとも なんとも言えない気持ちになります。 ちなみにさっき「ノアの洪水」 まあ「」でもいいんですが ほかにも結構神話的だったり まんま神話からとってきたような エピソードなり表現なりが散りばめられてました。 全部はちょっと覚えてないんですが たとえば、ヘンリー、マイヤー、ボビーが 悪夢を見ていたこと。 もっと正確に言うなら、その悪夢を 一種行動原理として無意識にしろ利用していた ことです。 まあ単純に言うと、夢のとおりに行動した っていうことです。 これはとてもなことですね。 現代だと、いき過ぎると精神病だ、と 診断されてしまいそうです。 またボビーがみた悪夢はまんま神話ですね。 後に新しい競走時代に入り ボビーは世界中と協力しなきゃいけなかった。 でもそこには言語の壁があったんです。 ですね。 彼は、悪夢の中で労働者達のカバン(ボール箱) を積み上げた塔の上にいるようなんです。 でも塔は崩壊してしまう。 そこで目が覚める。 そして現実では、若者が2人やってくる。 コンピュータのアイディアを携えた若者です。 コンピュータ、つまり0とか1とか電子の記号で ありとあらゆる言語の人と コミュニケーションがとることを可能にする 世界共通言語を魔法のように作り出す それこそ夢の機械です。 それがボビーが作り出したシステムにつながる... そんな感じでした。 ここまで神話と経済を見事に繋がれると ため息しかでません。 感動です。 まあそもそも形式なうえに 圏あるいは圏の話なので 日本に比べれば神様要素多めでも 特に違和感はないんです。 でも多分、経済の話だったからこそ ここまで的で悪夢的で神話要素多めで つくられたんだと思います。 なぜかと言うと、経済そのものが 神話的である... 宗教的であるっで言ったほうが 私には分かりがいいんですが とにかくそう思うからです。 劇中に何回も"trust"って単語が 出てくるんですが Moneyってそもそもこの"trust"に基づくものです。 つまり信頼を失うと一気に消えうせる。 信仰ありきで存在する神と似ています。 また"Money is ghost. "なんて劇中で ベン・マイルズさんが言っちゃってます。 (どの役でだったかは忘れちゃいました無念) またMarketingとは消費者に "If you buy, you will win. " (買えば、勝てる) ことを信じさせることだと述べられています。 従って投資、金融経済の中では 自分たちのbelievers(信者)を増やせば それだけ儲けられるっていう論理です。 こうなってくると金融経済とか投資自体が 一緒大きな宗教団体だと見ることも可能ですね。 団体に名前をつけるとしたら "Dreaming of America" (まあカン・ドリームでもいいですが) そういうものだったのかもしれないです。 リーマン兄弟が ドイツのから来た一族たちが 作り上げていったtrust... 信仰は結果として 資本主義、とくに金融資本主義という ひとつの神話を作り上げたんだと そう考えてもいいのかなと思います。 そして2008年9月15日に その神話は動揺したのです。 なんで"崩壊"という言葉を使わないかというと 未だに彼らの神話が作り上げたシステムは 普通に機能しているからです。 (あれ、してますよね... 株とかあるよね... ?) 彼らがガラスの壁に書いた 色々の名前とか"LEHMAN BROS"とかの""は 完全には消えないまま 彼ら以外の人でいっぱいになった ガラス張りのオフィスにそのまま残っています。 劇の最初と最後に現れた この彼ら(3人)以外の つまり2008年9月15日以降の人々だと思われる この人々は一体誰なんでしょうか...。 の 倒産後の後片付けをしているんでしょうか。 それとも 彼らの神話をもう一度なぞろうとしている そういう人々なんでしょうか。 時計回りに回ったセットの 後ろに居て、人影に隠れて... 時代が進んでしまったので もうリーマン兄弟は見えません。 だから尋ねることも出来ません。 これから、経済ってどうなって行くんでしょうね。 私、経済はあんまり詳しくなかったんですが この劇を観てちょっと詳しくなったし これからについてもちょっと不安になりました。 また、2008年が 繰り返されたりするんでしょうか。 分かんないですね...。 それにしても "3人芝居とはこうあるべき!" っていうお手本をひとつ提示された気がします。 全部最高でした。 惚れます。 あと演劇における音楽の重要性 わかってなかった訳では無いんですが 今回は頭ガツーンってやられた感じがします。 ピアノ1台というシンプルな生演奏のなか 俳優さんが、英語というシラブルのある言語で 的なセリフを喋ると 所々、音とセリフがあっているように まるで歌っているように 聞こえたりする瞬間がありました。 別にほんとに歌っているわけではないんですが。 ただ、言葉の意味が 言葉の音とピアノの音との相互反響で 意味が二重にも三重にも増幅されているように 感じられて、耳が面白かったです。 新感覚!すごい! 話自体はすんなり入ってくるのに 笑えるし、でも頭は使うし 新しいしでもう満足すぎるぐらい満足です。 映画館なのでしなかったけど 心の中で!... 3月からブロードウェイでやられるんですよね... 良いなあ... 生でみたい... (無理) まずは英語ですね。 頑張ろう。 今回結構音としては聞きとれたので いつか字幕なしていけるように... ! それか来日して欲しい(本音) ぐたぐたながーく書いてきましたが 結局3割も素晴らしさが書けてない気がします。 これは絶対観た方がいいです... 明日明後日はいけないけど いつかアンコール上映してほしいですね。 (出来れば私が学生のうちに... ) というわけで頑張って感想絞り出したので パンフレット読みたいと思います! 小田島創志先生ですね! 『タージマハルの衛兵』最高です! 翻訳してくだらさなかったら 絶対知らなかったので で感謝感激です。 そういえばこれ帰省前の最後の舞台ですね...。 今年度も色々お世話になりました...。 帰ったら過去ログみたいに前観たやつの感想を あげるかもしれないです。 というかまだ『少女仮面』書いてなかった...。 とりあえずそれの感想頑張ります...。

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リーマン・トリロジー: Ume

リーマン トリロジー

ナショナル・シアター・ライブ『リーマン・トリロジー』を観ました。 2008年に起こった「リーマンショック」。 創業家一族の三世代を中心に、3人の役者とピアニストで進む物語。 演出は、映画でも活躍する、米国アカデミー賞・監督賞の受賞歴もあるサム・メンデス。 「人間らしさ」とは? 演出のサム・メンデスは、「この作品は詩的であり、人間らしさを感じさせる作品である」、とコメントしている。 舞台の円環構造(最初と最後が繋がる構造)や、3世代に渡って現れる悪夢。 時代が進むに連れ、最新の「トレンド」を理解しようとしてもできない苦しみ。 作中では、様々な年代の方々が登場するので、年の重ね方を実際に目の当たりにすることができた。 時代が変わっても、変わらない「人間らしさ」って何だろう?私が感じたのは、「好奇心」だった。 知らない、が突き動かす思いこそが、人間を人間たらしめるのではないだろうかと感じた。 そう考えると、人生において「運」って非常に大事だと思った。 生まれた場所、環境、時代。 自分が生きているときに運を掴み、チャンスを生かすも殺すも自分次第。 改めて、今の「時間」がどれだけ貴重かを学んだ。 その中で、演出のサム・メンデスが「音楽は驚異的なスピードで物語を進める力がある」と言っていたのが非常に印象的だった。 ミュージカルから舞台観劇を好きになった私は、今作品で音楽の持つエネルギーを理解することができた。 音楽は物語を彩り、ストーリーを進める力がある。 だからこそ、海外でミュージカルを見ても音楽が持つ雰囲気で「雰囲気」を感じることができたし、言葉が分からなくても楽しむことができたのだと改めてその凄さを感じた。 状況説明と台詞の「間」 作中は、3人で老若男女を演じるのだが、その演技力が素晴らしい。 また、3人しかいないからこそ、その人数で「状況説明」と「台詞」、加えて「演じる人物の切り替え」が必要になる。 この切り替えが凄かった。 役者の底力を感じた。 また、単なる会話劇でなく、3時間ある作品を飽きさせない工夫として、台詞同士の「間」がテンポ良く進んでいく。 そのため、お芝居を集中して見ることができた。 加えて、休憩時間に写されるロンドンの客席は、懐かしく羨ましかったので、絶対にまた行きたい。

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