サギデカ レビュー。 安達奈緒子脚本のすごさ|Real Sound|リアルサウンド 映画部

『サギデカ』の感想と評価

サギデカ レビュー

NHK総合で放送された『サギデカ』(8月31日〜9月28日、全5回)が、放送批評懇談会が選定する「2019年9月度ギャラクシー賞月間賞」を受賞した。 同時に今年度の「第57回ギャラクシー賞」ノミネート作品として、今後の選考対象となる。 ギャラクシー賞月間賞を受賞している『透明なゆりかご』(NHK/2018年9月度)、『きのう何食べた?』(テレビ東京/19年7月度)を手掛けた氏によるオリジナルの脚本。 警視庁捜査二課の女性刑事が特殊詐欺グループの摘発に心血を注ぐ姿を描いた社会派ドラマで、主人公の今宮夏蓮をが演じた。 選評は「詐欺を追う刑事、詐欺の末端のかけ子、詐欺集団の上層部、そして詐欺被害者、さまざまな視点から描くことで、詐欺が生まれてしまう社会の問題点や構造が明らかになっていた。 主人公の共感能力の強すぎるキャラクターは、刑事としては弱点かもしれないが、人間をひとくくりにせず、一人ひとりに『顔がある』ということに立ち返らせてくれた」というもの。 同ドラマは、文化庁芸術祭に出品され(第1回・第4回・最終回)、それに伴い、11月に総合テレビで全話再放送される。 禁無断複写転載 ORICON NEWSの著作権その他の権利は、株式会社oricon ME、オリコンNewS株式会社、またはニュース提供者に帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、モバイル、ブログ等)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。 また、ユーザーによるサイトの利用状況についても情報を収集し、ソーシャル メディアや広告配信、データ解析の各パートナーに提供しています。 各パートナーは、この情報とユーザーが各パートナーに提供した他の情報や、ユーザーが各パートナーのサービスを使用したときに収集した他の情報を組み合わせて使用することがあります。

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サギデカ/第2話/見逃し無料動画|流転する老人たち

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「本当に悪い奴らの顔、絶対に見てやりますから」 9月28日(土)放送のNHK土曜ドラマ『サギデカ』(NHK総合)最終回(水曜深夜午前0時55分から再放送)。 加地颯人(高杉真宙)は番頭(長塚圭史)から暴行を受け、車のトランクに入れられていた。 瀕死の加地から連絡を受け、今宮夏蓮(木村文乃)たち刑事は、加地の保護、そして番頭、首魁・桑原傑(田中泯)の逮捕のために、群馬へ向かった。 「顔を見る」とは 『サギデカ』に何度も登場した「顔」というキーワード。 今宮「あなたたちは、高齢者とひとくくりにしてその顔を見ない。 見ないようにしてる。 じゃないと、気づいてしまうから。 自分たちが、本当は弱い者から奪ってるんだってことに、気がついてしまうから」 加地「相手に顔なんかない。 ただバカな奴だって信じ込む。 いいじゃないですか。 自分の正義だけ信じて、身内だけ愛して生きていくことの何が悪いんですか」 (『サギデカ』第1回「名前のない男」より レビュー) 振り込め詐欺の掛け子だった加地は、被害者の「顔」を見ないようにしていた。 そうやって、自分のしていることを正しいと思い込もうとしていたからだ。 しかし、加地は今宮に出会った。 今宮は涙もろくて、どうしても目の前にいるひとりひとりの「顔」を見ては泣いてしまう、情に厚い刑事だ。 最初は、加地は身元不明で名前もわからなかった。 人の「顔」に重きをおく今宮が、わざわざ加地の出身地まで行き名前を探し出してきた。 名前がわかってしまったときの、加地の表情。 「やっと息ができるようになった」とでもいうような生気の宿りかたが、忘れられない。 自分は弱者じゃないと思っていた加地。 でも、いくら大金を動かしても、自分(や店長クラス)の命は番頭や首魁によって簡単に消されることを知ってしまったからだ。 弱い者から金も命も奪い、それでも平気で生きている強者の顔。 最終回、加地は生きるか死ぬかの瀬戸際でようやく桑原の顔を見ることができた。 『サギデカ』が信じた「人の想像力」と「未来」 本作において、「顔を見る」とは、何を意味しているのか。 それは、今宮と廻谷誠(青木崇高)との会話からもうかがうことができる。 廻谷は製薬に関するベンチャー企業の社長であり、今宮の良きバイク仲間だった。 一方で、桑原には幼い頃から世話になっていて、絶対に捕まらない振り込め詐欺のメソッドを考え出したのは廻谷だったのだ。 今宮「あなたは桑原とは違うでしょう。 新薬の治験データを集めているときも、平然としてはいなかった」 廻谷「それはね、仕方がないんですよ。 ひとりひとりに共感していたら、何もできませんよ。 そういうところは、社会的に有益な仕事も、犯罪と少し似ているかもしれない。 僕もひとりひとりの顔なんか見ません。 だって、神様だって見ていないですからね」 廻谷は続ける。 廻谷「無作為に外れくじを引かされる人間はいなくならないんです。 そういう人たちのこと、いちいち考えても、苦しいだけでしょう。 だったらもうひとくくりにして考えた方が建設的なんです。 彼らは世の中のための犠牲だ」 彼は、振り込め詐欺の被害者や、新薬の治験に参加したひとりひとりの顔を見ようとして苦しんだ経験があるのだ。 そして、苦しくてつらくて、見るのをやめてしまった。 本作が繰り返し伝えようとしている「顔を見る」とは、他者に対して想像力を持つことだ。 廻谷のように「顔を見ない」のは、選択したにせよしていないにせよ、他者への想像力を捨てたことになる。 たとえば、インターネット、SNSを見ていると、何か被害や苦しみを訴えている人に対して「どっちもどっち」「被害者であるあなたも悪いのでは」とコメントをする人がいる。 廻谷と同じように、他人の痛みを想像して苦しい自分を守るために、痛みへの想像を遮断する人。 これも「顔を見ない」人と言えるのではないだろうか。 今宮「バイクに乗って一緒にきれいな景色を見て、コーヒー飲んで笑ったり、朝方急に会いに来たりするあなたが、好きでしたよ。 ありふれたことだけど、すごく大事です。 だから、そうやって毎日をささやかに生きている人たちを顔も見ずに傷つけることは、絶対に許すわけにはいかない。 私が思うことは、それだけです」 今宮の言葉に、廻谷は何も言わずに繰り返し繰り返しうなずいていた。 廻谷の中にも、想像力はちゃんとある。 廻谷のような、想像するのをやめないと生きてこられなかった人にも、他者について考える力は残っている。 本作はそう信じている。 最後は、拘置所で刑の確定した加地と今宮が面会をする場面だった。 「なんか、いまならすげえ正しいことができそうな気がする」と話し、警察官について「良い仕事だなって思った」と言う加地。 音楽プレーヤーを返すと言う今宮に、加地は「持ってて。 返してもらいに行くから。 焼き鳥屋に」と返す。 6年後の未来の話をする加地に、今宮はうつむき涙を流した。 面会室でふたりを隔てるアクリル板に、泣く今宮を不思議そうに見つめる加地のまるくてまっすぐな瞳が、はっきりと反射していた。 加地は今宮の表情を知ろうとし、「何、どうしたの」と心情を想像しようとする。 他者への想像力を忘れなければ、この先の未来も普通に、平凡に生きていける。 若い加地の変化を通して、未来への希望を残すラストシーンだった。 振り込め詐欺ドラマにテレビドラマの胆力を見た 振り込め詐欺に関するドラマは、2019年だけで3本放送されている。 被害者、加害者、警察に取材をし、最も多くの視点を盛り込んだのが、本作だったように思う。 そのぶん複雑な感情、立場を描いていて、登場人物だけでなく見る者をも包み込んでいた。 貧困や格差、倫理など多くの論点をはらむ「振り込め詐欺」という題材。 それを描くにあたり、第一歩を踏み出した『詐欺の子』、加害者にならざるを得ない若者と社会を描いた『スカム』。 この2作は、ここに来るまでになくてはならないドラマであったとも思う。 ひとつの社会問題に対して、複数の監督、複数の脚本家、複数のテレビ局が真摯に取り組んだ。 それが、この世の中のひとりひとりへの「ちゃんと見守っている」という強いメッセージになるだろう。 児童虐待、性暴力、ブラック企業、過労死、貧困、家庭内暴力やモラルハラスメントなど、いま「見守っている」というメッセージが必要な問題が山積みになっている。 「見守っている」というメッセージが必要だということは、加地や詐欺の被害者たちのように、孤立していたり孤独感を抱えていたりする人が大勢いるということでもある。 『詐欺の子』『スカム』『サギデカ』の3作は、示し合わせて作られたものではない。 偶然に(必然だろうか)揃った2019年の振り込め詐欺ドラマを見てきて、テレビドラマには大きな力があると再認識した。 今後も、世の中で暮らすひとりひとりの顔を見ていると感じられるような、強くて優しく面白いドラマが作られていくことを願う。 nhk-ondemand. 関連記事.

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「サギデカ」最終回(第5話)ネタバレ感想~今期一番の有能な警察

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