胆嚢 結石 症。 胆嚢のエコー(超音波)画像の見方・疾患とその所見

胆石症(胆のう結石)

胆嚢 結石 症

胆石症・胆嚢 胆嚢と胆汁 胆嚢は、丁度茄子のような形をして、肝臓の右下の胆嚢窩というくぼみに付着しています。 長さは7-10cm、幅は3-4cm、容積は60ml程度です。 胆嚢は胆管の途中で枝分かれした管の先にぶら下がっています。 胆管とは肝臓から十二指腸へとつながる細い管です。 淡いオレンジ色をした胆汁は、肝臓で作られ、1日に500-800mlの分泌があります。 胆嚢では、肝臓でつくられた胆汁(肝臓胆汁)を蓄え、水分を吸収して、八倍程度に濃縮します(濃縮胆汁)。 胆汁の組成は以下ようです。 この中で、脂溶性で水に溶けにくいビリルビンとコレステロールがグルクロン酸抱合やミセルの形成によって胆汁中に溶けています。 これらが何らかの病的原因で、析出すると胆石の成分となるわけです。 食事のたびごとに食べ物のうち、とくに脂肪や肉類を食べたときは、ホルモンや神経の作用で胆嚢は強く収縮し、胆汁の分泌を高めます。 胆汁に含まれる胆汁酸には、脂肪の消化・吸収を助ける働きがあります。 胆石症• 肝臓の細胞で作られる胆汁の成分が固まって胆嚢や胆管で作られます。 胆石の場所で胆嚢結石、総胆管結石、肝内結石に分けられます。 胆石の疫学と種類 胆石の好発は40~60歳代で女性にやや多くみられます。 胆石の発生率は、地域差や人種によって差があることが知られています。 胆石の主成分は、ほとんどの場合、胆汁中の脂溶性のコレステロールと胆汁色素ビリルビンである。 胆石は、主成分の量によってコレステロール胆石と色素胆石 ビリルビン胆石 に2つに大別されます 図3。 コレステロール胆石はさらに、純コレステロール石、混成石そして混合石に細分されます 図4,5,6。 コレステロール胆石の成因として、食生活の変化、中でも動物性脂肪の摂取量増加が大きな原因と考えられています。 肥満、暴飲暴食や過労、心労などにより、胆管の緊張異常のおこったときも誘因とされます。 一方、色素胆石にはビリルビンカルシウム石 以下、ビ石 と黒色石があるが、両者の病態は大きく異なります。 ビ石は、胆嚢でも生成されるが相対的に多くなく、胆管内で作られることが多いのが特徴です 図7。 成因には胆汁の細菌感染が大きな役割を果たしている。 黒色石は、近年増加の傾向にあり、胆嚢で形成され胆管で作られることはほとんどありません 図8。 溶血の亢進が原因の一つに挙げられています。 その他、まれな胆石として炭酸カルシウム石などがあります。 MRCP(MRI) 症状 痛みのあるものを有症状胆石、痛みのない無症状胆石に分けて考えます。 一般的に胆石の痛みは激痛と考えられがちですが、軽い鈍痛や腹部の不快感程度のこともあります。 お腹の痛みの部位としては、上腹部痛が最も多いのですが、なかでも心窩部痛(みぞおち)か右季肋部痛(右の肋骨直下の腹部)が多くみられます。 心窩部痛は胃の痛みと間違われることが多いです。 腹痛に伴って、あるいは腹痛がなく背部痛(背中)もみられることがあります。 痛みの性質は、激痛のときと鈍い痛みしかないときがあります。 しばしば短い時間でケロットと痛みが取れてしまうことがあります。 それに伴って、悪心(はきけ)、嘔吐、発熱、黄疸などがあります。 発熱や黄疸を伴うときは(胆嚢が化膿する)や胆管炎を合併していることがあり、早急に治療する必要があります。 治療 胆嚢結石、総胆管結石、肝内結石で違います。 胆嚢結石症の治療 最近、無症状で胆石が発見される方が増えていますが、基本的には治療しません。 将来の症状が発現する人は半分ぐらいと見られています。 また、胆石に胆嚢癌が合併することが時にありますが、 無症状では胆嚢癌の合併はほとんど心配ない、といわれています。 しかし、胆石の状態や胆道の解剖の状態によっては手術が必要となることもあります。 とにかく、専門の医師に定期的に経過を見てもらうことが大事です。 痛みのある有症状の患者さんには内科的な治療と外科的な治療があります。 内科的な治療では胆石溶解療法と結石破砕療法があります。 患者さんによっては有効なことがあります。 無症状胆石でも手術を考える場合 外科的治療の第一は腹腔鏡下胆嚢摘出術です。 当科では、現在までに3,050人の患者さんにこの手術を行い、良好な結果を得ています。 胆嚢をとれば胆石の再発はまずなく、治療が終了します。 胆嚢を取ることによる後遺症は若い男性を除けばほとんどありません。 この手術は、以前は大きな傷で開腹手術されていたものが1cmから5mmの4箇所の傷だけで手術でき、痛みが少なく、早期の退院、早期の社会復帰が可能です。 美容上、時間とともに傷はほとんどわからなくなってしまいます。 元気な患者さんの場合は日帰り、あるいは一泊手術ですむ場合もあります。 しかし、時間の余裕がある方は、2-5日ぐらいの術後の入院が適当です。 ご利用のブラウザはvideo タグによる動画の再生に対応していません。 この手術の欠点・問題点は、• 胆管を傷つける、いわゆる胆管損傷が0. 術後に胆汁が漏れることが0. 胆嚢癌の合併が胆嚢結石症には0. ごく一部のかたに総胆管に石が残ることがあります。 また若い方で胆嚢を取ると下痢をしやすくなる方もわずかにいます。 胆嚢結石症にを合併することがあります。 炎症が進むと胆嚢が腐ってしまう、あるいは激しく癒着してしまうことがあり、開腹する手術が必要になることがあります。 私たちは早期に手術を行い患者さんが早く退院できるように努力しております。 なお、胆嚢癌が疑われる場合も開腹が必要です。 胆石のまとめ 胆石のほとんどは怖い病気ではなく、胆嚢だけの胆石であることが多く、治療方法も腹腔鏡下胆嚢摘出術の開発で格段によくなり、治療期間が短くなりました。 しかし、一方で急性胆嚢炎、胆嚢癌の合併、総胆管結石あるいは肝内結石など病態の複雑な患者さんも少なくなく、 専門医の診断治療が望まれます。 胆摘後症候群について 胆石治療として胆摘を受けるときに主治医から術前の手術説明をされます。 胆嚢を取りますといわれると、多くの患者さんが胆嚢は取っていいのですか? 胆嚢は残せないのですか? と質問されます。 その場合、医師は胆嚢で石ができるので、胆嚢を残すと石が再発します。 胆嚢をとっても、後遺症はまずほとんどありませんと返答することが通例でしょう。 胆摘後症候群の原因としては、手術続発症つまり手術という怪我によって発生する合併症として胆管損傷、血管損傷の他、胆道の変位や周囲の癒着による障害や断端神経腫などがあります。 また、腹腔鏡下胆嚢摘出術では、手術がうまくいかないとき開腹移行という新たな問題もあります。 もう一つの原因は、胆嚢がなくなる、つまり胆嚢欠損によって体に起きる影響です。 これには腹痛や下痢などの症状を発生する場合と自覚症状がない体の変化があります。 もちろん胆嚢を切除すれば、体の中の変化は症状の有無にかかわらず必ず起きます。 この変化が体に悪影響を起こすかどうかは議論が分かれますが、悪影響を指摘する医者や研究者は後を絶ちません。 胆嚢欠損症状としては、古くより下痢、腹痛、逆流性胃炎・食道炎、のほか大腸癌の合併、場合によっては胆管癌のリスクの上昇を指摘するものもいます。 生理的には、肝胆汁は1日に500-1000ml生成されます。 そのほとんどは胆嚢に入り粘膜によって5-10倍に濃縮されます。 食事によって胆嚢収縮と乳頭部の弛緩が起こり濃厚な胆汁が十二指腸へ排泄され食物と混じり合います。 胆嚢欠損しますと、持続的に胆汁は十二指腸に流出するため、これ自体の刺激や二次胆汁酸の増加、腸肝循環の増加によって、下痢や、腹痛が惹起される、あるいは胆汁の胃への逆流が起こりやすくなることがあります。 胆摘後に大腸癌が発生しやすくなるのではといいう指摘は古くよりありますが、エヴィデンスレベルが十分でありませんでした。 しかし依然として指摘は絶えることがなく、2009年の前向きコホート研究では、ポリープががん化することが有意に多いことが報告されています。 現在胆摘後に体調不良やご心配の方は当院外科胆石外来にお越し下さい。

次の

胆石症・胆嚢|消化器外科専門サイト|東北労災病院(宮城県仙台市青葉区)

胆嚢 結石 症

胆石があるだけで、特に症状がなければ基本的に治療は行われない• 胆石が詰まって症状が出た場合には、痛み止めを使用しながら詰まりが取れるのを待つ• 胆汁の流れをよくする薬を使うことがある• ウルソデオキシコール酸• ケノデオキシコール酸• フロプロピオン など• 狭い箇所を通り抜けた胆石は食べ物と同様に、小腸、大腸を通って便として排出される• 胆石が大きい場合や、胆のう炎や 胆管炎を起こす場合には、手術を行う• 胆のう内にある胆石だけを取り除くことは困難なので、胆のうごと手術で切り取る• 腹腔鏡での手術が一般的• 症状がなくとも、胆石の大きさなどを総合的に考慮して、症状が出る前に予防的に治療を行うこともある• 胆のうがなくても、食べ物の消化に大きな問題はない• 手術の後に一時的に下痢をしやすくなるが、ほとんどの場合、時間の経過とともに改善する 胆石症(胆のう結石)に関連する治療薬 「()」は、胆のうの中に砂つぶのようなかたまり(胆石)ができた状態です。 この胆石が胆のうの出口や胆管で詰まると突然の強い痛みを引き起こし、これを「胆石発作」といいます。 上記のような症状に心当たりのある方は消化器外科、一般外科、消化器内科の受診をお勧めします。 は、胆のう内に胆石があることにより診断するため、腹部超音波検査(腹部エコー)が必要となります。 専門医がいるような総合病院でなくても、腹部エコーがあるクリニックであれば診断は可能です。 エコー以外にも、腹部CTでも診断は可能です。 がある方で、腹痛がある場合は、胆石発作や胆のう炎を考える必要があります。 その場合、血液検査で炎症の上昇があるか、発熱があるかが大切なポイントになります。 胆石症(胆のう結石)でお困りの方 胆石があっても特に症状がなければ基本的に治療は行いません。 胆石が詰まって胆石発作が出た場合には、痛み止めを使用しながら胆石による詰まりが取れるのを待つか、胆汁の流れをよくする薬を使います。 胆石が大きかったり胆石発作を繰り返したりする場合や、胆石によって炎症が起こり胆のう炎や胆管炎を起こした場合は、手術を行うことがあります。 胆のう炎であれば、症状が起こってから48時間未満であれば、小さい傷だけでできる腹腔鏡手術が可能となりますが、それ48時間以上経っている場合は、傷が通常のサイズの開腹手術を行うことが多いです。 に対して手術を行った場合、胆のうがなくても、食べ物の消化に大きな問題はないと言われています。 手術の後に一時的に下痢を起こすことはありますが、ほとんどの場合、時間とともに改善します。

次の

胆嚢(たんのう)に石があると言われたら~胆石症について~

胆嚢 結石 症

胆石症の種類 「胆石症」と一括りに呼ばれている胆石ですが、結石のできる場所によって呼び方が違ってきます。 どんな種類の胆石症があるのか見ていきましょう。 胆嚢結石症 胆嚢結石は、胆石の中でも9割が胆嚢結石症という、一番発症率の高い胆石です。 疝痛発作、胆嚢炎などを引き起こしますが、痛みもなく、症状が出ない場合もあります。 できる結石の大きさも様々です。 総胆管結石症 総肝管と総胆管にできる結石のことを総胆管結石と呼びます。 症状としては疝痛発作、黄疸が起こりやすい胆石です。 化膿性胆管炎を起こすと命に関わることがありますので、早急な治療が必要になります。 肝内結石 この胆石は、強い痛みが出ることは稀で、中には気づかない人もいるほどです。 稀に胆管がんを合併していることがあり、気づかずにいると怖い胆石です。 結石の種類 胆石の結石には種類があります。 種類が違うのですから結石のでき方も違ってきます。 日本消化器病学会の分類法により、胆石の種類は分けられています。 胆石の見た目と割ったときの特徴によって分けられています。 コレステロール胆石 純コレステロール石、混成石、混合石に細かく分けられ、胆石の全体の8割がこのコレステロール系の結石になります。 女性に多いのが特徴です。 自分は純コレステロールの結石でした。 成分は名前の通りコレステロールです。 できる数も多いものでは1000個以上にもなります。 カロリーの高い食事や脂肪分の多い食べ物が要因になっているとされています。 以前はヨーロッパなどで多い結石でしたが、日本でも食文化が変わり、コレステロールの胆石が一番多いものとなってしまいました。 形としては純コレステロール石が球形か卵形で、白っぽいか薄い黄色っぽい色をしています。 普通は1個のみで割ると中心部からコレステロールの血漿が放射状に伸びているのが分かります。 混成石も同じような形でできるのもだいたいが1個のみです。 割ってみると内層と外層とが区別できます。 外層の厚さが1mm以上認められます。 色は褐色系になります。 混合石は球形か多角形をしており、数も多数であることの多い結石です。 割ってみると放射状の構造と、層状の構造が混じっています。 もちろんコレステロールが主成分です。 色素系結石 色素系の結石は、ビリルビンカルシウム石と黒色石に分類されます。 食生活の変わる前の日本では、ビリルビンカルシウムの胆石患者が一番多かったのです。 胆嚢にできやすい胆石で胆管が、きんに犯されてできる結石です。 ビリルビンカルシウムの形は様々でもろいのが特徴です。 割ってみると層状になっているか無構造です。 もちろん主成分はビリルビンカルシウムです。 黒色石は若い人や痩せ型体型の人に多い胆石です。 できる要因はカロリーもその一つですが、貧血症や消化器官の手術の経験者、肝硬変などがあり、鉄や銀などが含まれています。 形は金平糖のような形状や砂状のもの、稀に球形の黒色調の小さな結石だったりします。 数も数十個にもなり、割ってみても中は同じく黒くて無構造です。 主成分はビリルビン由来のものといわれています。 まれな胆石 以上のものに含まれない稀な胆石として、炭酸カルシウム石や脂肪酸カルシウム石、他の混成石などがあります。 COLUMN〜様々な胆石〜 入院時、隣のベッドの人の胆石は黒色石でした。 数も数千個と言うことで腹膜炎を併発して胆汁もたまり、ドレナージをしていました。 自分のは主治医曰く、100%コレステロールの胆石で、ゴツゴツした球形の直径2センチ前後のものでした。 向かいのベッドの人の胆石はコレステロール系で鶏卵ほどの大きさがあり、見た目にも滑らかで翡翠のような色と輝きを持っていました。 胆石ではなく、翡翠で作った鶏の卵の民芸品だと言われたら、何の疑いもなく信じてしまうくらいのものでした。 体内で、あれだけの最高傑作を作り上げるなんて驚きです。 体内から取り出された胆石は、ある程度乾燥してから渡されますが、自分の胆石も手術から数年たち、時間の経過と共に褐色に変色してきました。 あの美しい翡翠のような胆石は、現在どうなっているのか気になるところです。 綺麗だから飾っておくって言ってたんですけどね。

次の